空手・緩みという力の入れ方。

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勘違いしている緩みと脱力のとらえ方。

皆さんは、稽古の中において「緩み」「脱力」に関して聞いたり教示された経験はあるでしょうか?少なからずそれを売りにしている道場もあることでしょうし、身体の緩みが・・・とか言われたことがある方も少なくないと思うのですがいかがですかね。

空手を始めたての頃によく言われるのは「肩の力を抜く」とか「力みをとる」と言ったところでしょうか。この他にも「肩を落とす」と言ったような表現もありますがどれも意味合いは同じです。

解りやすく言いますと、「リラックスしろ」「緊張させるな」「ガチガチになるな」になる訳です。

これらの事をね。やろうと思うとなかなかうまく出来ないものなのです。言い換えれば無理なんです。初めから無理な事をやれと言っている訳ですよ。こう書くと多くの方は「何を言っているのか?頭が悪いのではないか。」と、思われるかもしれませんが無理なものは無理なんです。

過大解釈した表現が先にも書いた「緩み」「脱力」というどこともとらえられる言葉になります。

緩みや脱力というまやかし

ではね、まず先に抑えておかなければいけないこと。それは、この世に生きている以上は脱力や緩みなんてものは出来ないと言うこと。

常に体というのは力が入っているものだからです。皆さんそう思いませんか?それに具体的にどうやったらそれらの事ができるようになるのかを教えてもらったことありますか?

多分、ないと思います。「続けていくことで自然と出来るようになる。」とか「もっと稽古したほうが良い」など漠然とした答えしか返ってこないのではないでしょうかね。私も過去に同じような事を言われております。明確にどうしたらその状態になるのかを未だ答えてくれる人に出会ったことはありませんから。(笑

では皆さんが気になることは、この緩みとか脱力と言うのは間違いなのか?と言うことでしょう。表現としてはこう言った方が解り易いのかもしれませんが、厳密に言えば間違いです。

空手で肩を落とすと言うことは、即ち肩を抜くとなります。肩の力みが殆どない状態ですが実際には肩の筋肉は石のように硬くなっています。これはどういう事かといいますと、肩が下がる・落ちる・抜けるなどの表現は様々ですが、決して脱力・緩むなどではないないのです。

もちろん「力み」でもありません。結果こうなっただけなのです。 結果・・・?いったいどういう事かといいますと、肩を落とす行為と言うのは、胴体と腕を繋げる作業なんです。繋がると自然に肩は落ち、皆さんがよく言うところの「全身で突く」ということができるようになります。

もちろんそこだけで全てが良しとはいえません。下半身・胎・姿勢など様々な要素が合わさってはじめて一つの動作になる訳ですから。ここで言うのはあくまでも肩周りに特化した話だと思ってくださいね。

肩を落とすということ

では、どうしたらこういった状態になることが出来るのか?それは「力の入れ方」と言うことです。もっと突っ込んで言えば「力の入れる部位を知る」と言うこと。

ですから、緩めたり、脱力という読んで字の如くでは、一生かかっても出来ないと言うことです。

具体的にどこをどうしたら良いのか?どこの筋肉に意識をもっていったら良いのか?

肩甲骨の下部と脇の下に力を込めると肩は落ちます。ここに力を込めて突きの稽古をするのです。では、ここに意識を置き力を入れた状態はどんな感じかと言いますと、固まってしまう感じです(笑)

首も腕も指先もこの状態をキープしようとしたら動かせなくなります。まさに固まってると言う表現がぴったりなんですが、その際たる要因は筋肉の弱さと意識できない・しにくいからです。

慣れてきますと、腕を動かそうとしただけで肩甲骨周りがロックされたようになります。そしてロックが掛かった常態で普段の何気ない動作が出来るようになります。そうなればシメたものです。突きの動作でこれができれば力の伝わり方が段違いになり予備動作がほとんどない状態で非常に強い突きが出せるようになります。

今では肩甲骨の位置を動かさずに腕を広げることが出来ます。これはどういうことかと言いますと現代人が普段使わなくなった・使えなくなっていた細かい筋肉を動かしていると言える訳です。ほんと人間の体というのは使い方でいろいろ出来る物です。(笑)

突きは、背中で突け。

突きは背中で打てとよく言いますが、実際は「突け」です。現実にそうやっている人がどれだけいるのでしょうか?きっと言っている本人がよく分かっていない?かも知れませんよね。

あ、そうそう。ここで注意点があります。最初から飛ばし過ぎると筋肉痛なのかなんなのか解りませんが、頭・肩・背中あたりが痛すぎて普段の生活がままならなくなりますので、無理のないように鍛錬してください。

きっと新たな気付きがあるものと思いますよ。まぁ、緩みも脱力もさして違いはないのですが、表現の違いであってね。実のところ力を入れることで抜けるということなんです。表面だけに目を奪われてしまったがためにそう信じて疑わなくなる。よくある話ですね。

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